吉田拓郎の唄/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

09. 吉田拓郎の唄

70年代フォークの雄、吉田拓郎と、70年代~80年代の当時の新世代ロックの雄、サザンオールスターズの接点は当時はなかなかよくわからなかったけど、桑田さんにとっては吉田拓郎はやはりヒーローだったようだ。当時吉田拓郎は引退宣言していたとかで、この曲はそんな吉田拓郎へのやや複雑な思いが表現されている。

アレンジや曲調などは吉田拓郎というよりはなぜかソウルフルでホーンセクションや桑田さんのボーカルはどこか突き抜けてるというかはつらつとして豪華。この頃の桑田さんの歌はやっぱり若いというか、今聴くといつも全開という感じで勢いがすごい。

時は流れて2003年、吉田拓郎が癌との闘病中、サザンの25周年ライブの中で超久しぶりにこの曲を取り上げ、一部の歌詞を拓郎へのストレートな賛歌に変えて歌いあげ、闘病中の拓郎へエールを送ったのだそうな。この話は最近まで知らなかった。