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サザン38周年おめでとう!

30周年ライブを日産スタジアムで観た時はいろいろ複雑な思いがありました。桑田さんの病気のニュースを聞いた時にはこれからどうなるんだろうと思いました。
そして今、こうして桑田さんが作る新しい音楽を毎年聴くことができる幸せをしみじみと感じています。
先日の夜遊びで、アルバムを作ろうと思ってレコーディングしているとおっしゃっていましたが、「ヨシ子さん」を聴いてると、今度できるアルバムはこれまでにない野心作、意欲作になる予感がしています。
これからも、死ぬまでサザン、桑田さんを聴き続けます!

百万本の赤い薔薇

フジテレビ系の夜のニュース「ユアタイム」テーマ曲。

てっきりこの曲が今年の桑田さんのメインだと思った。これぞ桑田佳祐というポップソングの王道。
 
サウンドは世界でも有数のメロディメイカーと言える桑田さんの本領発揮。♪YOUや♪Love Affairなどの流れをくみ、これらの名曲を凌駕するのではないかと思わせるほどスケールが大きく美しいメロディ。ノリノリのリズム。アレンジもきらびやかでポップな感じとストリングスなどどこか懐かしい感じが融合してとってもいい。
 
歌詞は報道番組としての視点やキャスターの市川紗椰へのエールを盛り込みながら、時代を切り取り、明日への希望を歌い、切ないラブソングとしても成立しているという、多面的な解釈が可能な苦心作。
 
この曲を聴き口ずさんでいると何か元気が出てくる。この曲があれば少なくとも今年1年は頑張れそう。素晴らしい曲をありがとう。桑田さん。

ヨシ子さん

第一印象は
「久しぶりに桑田さん、外したか?」
好きなところを見つけるのが難しいくらい。

最初は「来いなジャマイカ」かと思った(^_^;)
でもよく聞くと多国籍というか無国籍なところは「愛の言霊」だと感じた。
愛の言霊といえば僕はいつも「ミスブランニューデイ」を思い出す。どこに共通点があるのかというと、新しいことに挑むチャレンジ精神が見事に結実したところ。ミスブラは当時先進的だったコンピュータサウンドをサザンのサウンドに取り入れて、サザンのサウンドに新たな地平を開いた。言霊はこれも打ち込みのダンスビートを基調にインドネシアのラップとか、スキャットとか、和を意識させる歌詞とか、他にこんな曲ないというくらい異彩を放つ名曲。

ヨシ子さんがそこまでの曲とは今のところ言わないけど、よく聴くとEDMって何だ?と言いながらこれこそダブステップをベースにしたEDMではないのか?よく知らないけど。しばらくなかったチャレンジ精神。時代についていけないと嘆きながら、どうしてどうして、この時代に新境地を開拓しようとする野心作とみた。
ちょっと、このビートが気持ちよくなってきた。

A Moon Shaped Pool by RADIOHEAD

Radioheadのニューアルバムは忘れたころにやってきて僕を虜にする。

今回は2011年の“King Of Limbs”以来だそうな。そんなに経ってたのか。

決して前向きになれる類の音楽ではない。自分の中にある「絶望」だったり「心の闇」、ある種の「狂気」に気づかされたりする。でもそこがほかのバンドやミュージシャンでは聴くことができないもので、共感を覚える自分がいる。

2000年代に入ってからのRadioheadエレクトロニカに傾倒しているようだけれど、前作もそうだけど、無機質な中にすごくエモーショナルなものを感じる。

M1 Burn the Witch Radioheadらしい曲といってしまえばそれだけだけど、狂ったようなサウンド、不協和音?でもどこかキャッチーなノリがあって、これが彼らをメジャーな世界にとどめている大きな要素だろう。ライブで盛り上がりそう。

M2 Daydreaming 無機質なコンピューターサウンドとトーンを抑えたボーカル。でもピアノの音色が人間らしさをつなぎとめている。暗い。でも引き込まれる。

M5 Ful Stop イントロは昔のNui!を彷彿とさせる。Thom Yorkeのボーカルは歌というより楽器の一つのようにリズムを刻み天空を漂うようにメロディを奏で、魂を高揚させる。

 

M11 True Love Waits Thom Yorkeが書く曲の中にはこの世のものとは思えないほど美しい曲がいくつもあって、さっきは前向きになれる音楽ではないと書いたけど、これほど美しいものを聴くと世の中に希望を見出すことができる。これが彼らを信じられる理由になっているかも。


他にもM4やM9など「OKコンピュータ」などの頃に戻ったかと思うような人肌を感じるような曲もある。


Radioheadを知ったのは90年代後半、桑田さんが好きだと言ってたから。最近はめっきりコメントしなくなったけど、どうなんだろう?「結局よくわからない」とか言ってたかな?

涙をぶっとばせ

2013年2月発売。
c/w Yin-Yang おいしい秘密

2012年の桑田さんソロライブツアーの終盤にトリプルA面シングルとしてリリース。いずれもCMやドラマでのタイアップ曲だった。11月後半のマリンメッセ福岡公演のアンコール1曲めで突然演奏されぶっ飛んだ。
アップテンポでソウルフルななスワンプロックでタイトルの通り歌詞もめちゃめちゃポジティブ。まだ確かリリース前で、桑田さんのラジオで一度聴いたくらいだったのでライブでの衝撃がすごかったのを覚えてる。当時のソロ活動の終盤で、このあと活動はあの感動的なサザン復活へと向かうので、あまり評価される機会が少なかったような気がするが、もっもっと高く評価されていい名曲。
特にいまのような、熊本地震て日本全体が沈滞ムードの今こそこの曲に元気づけられて、日本が前向きに走り出して行けたらいいのに、と思う。

今年は桑田さんまたソロ活動だそうだが、ライブで是非是非聴いてノリまくってみたい。

明日へのマーチ&Let's Try Again by 桑田佳祐


2011年5月発売。

日本中を未曽有の危機に陥れた東日本大震災の直後に発表された、桑田さんのソロシングル。
派手なロックや感動的はバラードではなく、むしろ拍子抜けしそうなほど牧歌的なフォークソング被災者の方々を始め日本の人々にそっと寄り添うような名曲。当時タイアップで使用されていたドコモのCMのキャッチコピーが“Walk With You.” このコピーもいい。桑田さん自身は、「ふるさと」をテーマに作曲したと話していたけど、みんなが共有できる暖かさを持っている。
曲としてはPPM(ピーター・ポール&マリー)とか、70年代初頭のフォークサウンドをイメージさせる。しかし歌詞は「十五夜月」「宵町の花」とか、「風吹く海」など、日本人の原風景をイメージさせ、心が自然と穏やかに泰然と落ち着いていく。また「遠くで」という歌詞をさりげなく「東北で」と聞こえるように歌うセンスは天才。
辛い状況を受け止めながら、みんなで一歩一歩歩んでいこう。震災という状況がなくとも、いつでもどこでも気軽に歌える。「歌」というのは本来そんなものだよね、と思い起こさせる。
 

カップリングの“Let's Try Again.”は震災直後に「チーム・アミューズ」で発表した支援ソングのフルバージョン。これぞ桑田佳祐というロックンロールに仕上がり、同年の「宮城ライブ」では客席と一体となって歌い上げる様子は涙なしには見られなかった。2012年のライブツアーでは「もういいかな」と思っていたそうだが、結局演奏されることになり、今やライブでは欠かせない曲になったと思っている。

 
今、再びこの2曲のチカラが日本には必要なのではないか。


 

明日晴れるかな by 桑田佳祐

f:id:naminorijizzy:20160418192545j:plain2007年5月発売。c/w こんな僕でよかったら 男達の挽歌(エレジー) こんな僕でよかったら(Trumpet & Jazz Piano Trio:CM Version)

2007年はこの曲を含め「風の歌を聴かせて」「ダーリン」と3曲のシングルをリリースし、いずれも超名曲ぞろいとあって、この時期の桑田さんの充実ぶりを感じさせる。

中でもこの曲は(データを持っているわけではないが)桑田さんソロ名義の曲の中でももしかしてベスト3に入るくらいの人気曲なのではないか。2012年のライブツアーではアンコールのラストで、アカペラでスタートするという驚きのアレンジで最期を飾ったが、他にもライブでは常に重要なパートで使用されている。また「桑田佳祐やさしい夜遊び」のエンディングテーマとしてもおなじみ。

メロディは雄大で、桑田さんはファルセットにいったりきたりという難しいヴォーカル領域に挑戦し歌い手としてのキャパシティを広げようとしているようにも思える。ラストのサビからエンディングへ向かう展開は特に感動的で子供たちのコーラスなどはやりすぎの感じがあるくらいだけど、ここはおそらくライブで客席に歌わせようという意図なのだろうと解釈し、ライブを想像しながら楽しもう。

2000年代を迎えてから、桑田さんが書く詩には人を勇気づけたり、生命力を感じさせたりするものが増えてきた。この曲は中でもそっと隣に寄り添うようなやさしさを湛えつつ、聴くものに勇気や希望を与える歌詞が最高。

明日晴れるかな」というシンプルなタイトルにも、明日への期待や希望を感じさせる前向きなエネルギーがこめられている。

 

いま、苦しんでおられる九州の被災者の方々に敬意をこめつつこの曲を贈りたいと思う。