サザン38周年おめでとう!
30周年ライブを日産スタジアムで観た時はいろいろ複雑な思いがありました。桑田さんの病気のニュースを聞いた時にはこれからどうなるんだろうと思いました。
そして今、こうして桑田さんが作る新しい音楽を毎年聴くことができる幸せをしみじみと感じています。
先日の夜遊びで、アルバムを作ろうと思ってレコーディングしているとおっしゃっていましたが、「ヨシ子さん」を聴いてると、今度できるアルバムはこれまでにない野心作、意欲作になる予感がしています。
これからも、死ぬまでサザン、桑田さんを聴き続けます!
百万本の赤い薔薇
フジテレビ系の夜のニュース「ユアタイム」テーマ曲。
ヨシ子さん
A Moon Shaped Pool by RADIOHEAD
Radioheadのニューアルバムは忘れたころにやってきて僕を虜にする。
今回は2011年の“King Of Limbs”以来だそうな。そんなに経ってたのか。
決して前向きになれる類の音楽ではない。自分の中にある「絶望」だったり「心の闇」、ある種の「狂気」に気づかされたりする。でもそこがほかのバンドやミュージシャンでは聴くことができないもので、共感を覚える自分がいる。
2000年代に入ってからのRadioheadはエレクトロニカに傾倒しているようだけれど、前作もそうだけど、無機質な中にすごくエモーショナルなものを感じる。
M1 Burn the Witch Radioheadらしい曲といってしまえばそれだけだけど、狂ったようなサウンド、不協和音?でもどこかキャッチーなノリがあって、これが彼らをメジャーな世界にとどめている大きな要素だろう。ライブで盛り上がりそう。
M2 Daydreaming 無機質なコンピューターサウンドとトーンを抑えたボーカル。でもピアノの音色が人間らしさをつなぎとめている。暗い。でも引き込まれる。
M5 Ful Stop イントロは昔のNui!を彷彿とさせる。Thom Yorkeのボーカルは歌というより楽器の一つのようにリズムを刻み天空を漂うようにメロディを奏で、魂を高揚させる。
M11 True Love Waits Thom Yorkeが書く曲の中にはこの世のものとは思えないほど美しい曲がいくつもあって、さっきは前向きになれる音楽ではないと書いたけど、これほど美しいものを聴くと世の中に希望を見出すことができる。これが彼らを信じられる理由になっているかも。
他にもM4やM9など「OKコンピュータ」などの頃に戻ったかと思うような人肌を感じるような曲もある。
Radioheadを知ったのは90年代後半、桑田さんが好きだと言ってたから。最近はめっきりコメントしなくなったけど、どうなんだろう?「結局よくわからない」とか言ってたかな?
涙をぶっとばせ
明日へのマーチ&Let's Try Again by 桑田佳祐
2011年5月発売。
明日晴れるかな by 桑田佳祐
2007年5月発売。c/w こんな僕でよかったら 男達の挽歌(エレジー) こんな僕でよかったら(Trumpet & Jazz Piano Trio:CM Version)
2007年はこの曲を含め「風の歌を聴かせて」「ダーリン」と3曲のシングルをリリースし、いずれも超名曲ぞろいとあって、この時期の桑田さんの充実ぶりを感じさせる。
中でもこの曲は(データを持っているわけではないが)桑田さんソロ名義の曲の中でももしかしてベスト3に入るくらいの人気曲なのではないか。2012年のライブツアーではアンコールのラストで、アカペラでスタートするという驚きのアレンジで最期を飾ったが、他にもライブでは常に重要なパートで使用されている。また「桑田佳祐のやさしい夜遊び」のエンディングテーマとしてもおなじみ。
メロディは雄大で、桑田さんはファルセットにいったりきたりという難しいヴォーカル領域に挑戦し歌い手としてのキャパシティを広げようとしているようにも思える。ラストのサビからエンディングへ向かう展開は特に感動的で子供たちのコーラスなどはやりすぎの感じがあるくらいだけど、ここはおそらくライブで客席に歌わせようという意図なのだろうと解釈し、ライブを想像しながら楽しもう。
2000年代を迎えてから、桑田さんが書く詩には人を勇気づけたり、生命力を感じさせたりするものが増えてきた。この曲は中でもそっと隣に寄り添うようなやさしさを湛えつつ、聴くものに勇気や希望を与える歌詞が最高。
「明日晴れるかな」というシンプルなタイトルにも、明日への期待や希望を感じさせる前向きなエネルギーがこめられている。
いま、苦しんでおられる九州の被災者の方々に敬意をこめつつこの曲を贈りたいと思う。