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【ネタバレ注意!】佐野元春35周年ライブ@福岡市民会館 2016.01.31(1)

「佐野君」。僕は佐野元春のことをなぜかこう呼びたくなる。サザンの桑田さんは、昔は「桑田」。今は「桑田さん」。この二人は僕よりも6歳上、学年でいうと7学年上の同世代。なのに桑田さんは今は尊敬する先輩みたいな感じ。佐野君は友達っていう感じ。でもしばらくごぶさたしていたのでやっぱり「佐野さん」かな?

 

 

 

佐野さんのライブはおととし2014年11月の広島以来。あの時は会場も小さなライブハウスでわりと小規模なライブだったけど、今回は事前情報によるとデビュー35周年記念ライブということで、現在のコヨーテバンドだけでなく、80年代の「Heartland」、90年代の「HoBo king Band」のメンバーも一部参加しての豪華メンバーらしい。しかも初めて知ったが、「Hobo King Band」のサキソフォン山本拓夫とトランペット・西村こうじはサザンのライブでもおなじみのホーンセクション。彼らを含めて今回はCoyote Grand Rockestra」というスペシャルな編成。

 

会場の福岡市民会館は初めて行ったけど、周南市文化会館とほぼ同じか、少し大きいキャパだろうか。席は前から21列めの左寄り。真ん中よりやや後ろ寄りか。開演前はスティーリーダンのクールな演奏が流れていた。ファン層は僕たち前後からやや若い40代くらいか。サザンだともっと若い人たちもいるけどそこまで幅広くない。

 

開演予定時間午後5時を10分くらい過ぎたか、スティーリーダンがフェイドアウトして照明が落ち、ナレーションで“Please welcome! Motoharu Sano & Coyote Grand Rockestra!”というMCが流れて会場は早くも総立ち。ここで緞帳が上がって、始まった曲は驚きの♪シュガータイム!いっぺんに時計は80年代へ戻ったよう。客席は早くも大盛り上がり!自分もそうだけど、この曲を聴くのも久しぶりという人も多かったと思うけど、一瞬で引き込まれるインパクトがこの曲にはある。

2曲目に最新アルバムの中の重要な1曲♪優しい闇。3曲目に「ナポレオンフィッシュ」から♪ジュジュ。ここまでMCはなし。ファンは本当に佐野さんに会いたかったという感じの熱い拍手と歓声を1曲ごとに送る。みんなこの日を楽しみに待っていたんだろう。

 

3曲終わって短いMCが入り、「80年代の曲を」と言って4曲目♪ビジターズ。5曲目♪カム・シャイニング。前回のライブではコヨーテバンドだけでホーンセクションとかなかったので、今回のバンド編成は昔の曲に関して特に力強くてカッコいい。

6曲目の前にも短いMCで80年代の曲♪冒険者たち~Wild Hearts。この曲なんかはホーンがないと成り立たない。発表当時はスタイルカウンシルの“My Everchanging Moods”のパクリじゃないかと疑ったことも懐かしい。

7曲目の前にノリノリの客席を座らせて、キーボードの前に座って演奏し始めたのがバルセロナの夜。これは正直最初はわからなかったし、いったい何十年ぶりに聴いただろう!?今聴くとなんだかビリージョエルの♪素顔のままでに雰囲気が似てるなぁ。佐野さんは正直声の調子があまりよくないようで、少しかすれたり音程が外れたりする部分もあったけど、手を抜かずに懸命に歌っているのはよく伝わってくる。客席も、特にこういう古い曲には強い思い入れがある人が多いのだろう、客席の「気」が充満しているのがわかるような気がした。続いては♪すべてうまくはいかなくても。これは初めて聴いた曲。90年代の「フルーツ」というアルバムらしい。

 

続いてはおなじみのベースラインで、今の佐野元春&コヨーテバンドを象徴するクールでソリッドなサウンドがメチャカッコいい1曲♪ポーラスタア。この曲を収録した「ZOOEY」というアルバムは名盤!ここでまた総立ちに。

次が10曲目。「今回のライブはできるだけレコーディングしたままのアレンジで演奏しているけど、この曲だけは違うアレンジで聴いてほしい」と話して演奏した♪君をさがしている。このへんも初期の佐野元春を象徴するような、昔のブルーススプリングスティーンを彷彿させるような曲だけど、このアレンジの変化はどういう心境か不明。

おととし行ったライブは全19曲だったし、昔80年代によく行ってた頃もそのくらいだったので、そろそろ後半か、というところ。11曲目はまた客を座らせてキーボードを演奏しながらの♪希望。90年代のホーボーキングバンドのアルバム“The Sun”の曲。このアルバムは以前レンタルで聴いてiPodにも入ってるけどあまり印象がなかった。でも改めて聴いてみるといい曲だ。聴き逃してたけど、佐野さん、ずっと頑張ってたんだな。

 

ここからは新しい曲が続く。

12曲目♪境界線。最新アルバム“Blood Moon”からで、僕が一番好きな曲。この曲のフレーズ「知っていることのすべて、夢見る力のすべてを使って明日境界線を越えていこう」は防府読売マラソンの前、サブスリーという境界線を目の前にした自分にとって大切な曲になった。今回もっとも聴きたかった曲の一つなのでノリノリ!めずらしくサビで腕を横に振るという「フリ」つきがちょっとおかしくて照れ臭かった。

13曲目は♪La Vita e Bella。これは最近の佐野さんの曲で一番好きな曲。もとはと言えば桑田さん大推薦の曲。新しいバンドと新境地を開いた佐野さんの超名曲。最高♪

「この先へもっと」

14曲目♪バイ・ザ・シー、15曲目♪紅い月、16曲目♪私の太陽と最新の曲が続く。会場も相変わらずノッていて、昔の曲だけ聴きに来てるわけじゃないのがよくわかる。

少し曲数が気になり始めた。全部で多くても20曲くらいだと思っていたので、そろそろ終盤に向かうかと思いきやそんな様子はない。あれ・・ってちょっと思い始めた。

17曲目の前にMCで、「去年の夏はいろんなことがあった。いろんな思いをこめてこの曲を」みたいなことを話して歌ったのが♪東京スカイライン。何を意味しているのか正直よくわからなかった。時々政治的なことも取り上げる佐野さんなので、安保法制とかでこの国が変わりつつあることを指しているのか?いずれにしてもこれも近年の佐野さんのバラードの中では白眉ともいえる名曲。

この曲が終わり、会場は暗転のまま、次のイントロが。これは92年“Sweet 16”に入っているボヘミアングレイプヤード。有名な曲ではないのに、おととしのライブで凄く盛り上がってびっくりし、それ以来好きになった曲。今回も良かった。サビのメロディ、間奏のスキャットがやたらノリノリ、盛り上がる。またMCで続いて“Sweet 16”アルバムから。♪レインボー・イン・マイ・ソウル。これはまた92年当時の自分の心を映すような詩で(こういう曲が佐野さんの場合多い。佐野さんが好きな人はみんなそうだと思うけど)胸をぎゅっと締めつけられる。この曲なんかはまさか聴けると思っていなかったので、ノルというより何だかしんみり聴き入ってしまった。

“There's a rainbow in my soul.”というフレーズで自分の胸を叩くポーズ。健在。

次がどうやら20曲目。またもや“Sweet 16”の曲で、♪誰かが君のドアを叩いてる!これはまた大好きな曲で、たぶんライブでは初めてではないか?これも聴けると思っていなかった!

「壊れた夢にせつなく抱かれて」

 

大好きなアルバム、大好きな曲が続いてすっかり引き込まれてしまった。もう想定していた20曲を過ぎてしまう。この調子じゃ30曲はいきそうだ?まじで?

(続く)