シャボン

07. シャボン

桑田佳祐作詞作曲、原由子ボーカルという「偉大なる平成の昭和歌謡ユニット」(この頃はまだ昭和だけど)が送り出した鉄壁のボサノバ歌謡。黒人音楽に影響された曲の多いこのアルバムではちょっと異色。

当時はすでに桑田さんの歌謡曲ソングライターとしての評価も確立していて、いわば引っ張りだこ状態。この曲も高田みづえが歌ってヒットになった。

桑田さんのイメージでは、歌詞の「シャボン」とか「セゾン」というのは流れるようなフランス語のイメージだったそうだけど、原坊のボーカルは「シャッボーン」「セッゾーン」みたいに日本のアイドル歌手が歌ってるようにも聴こえて、ちょっと可笑しい。歌詞に江ノ島が歌われていたり、桑田さんにとっての原風景がこの曲にも込められているような気がして、個人的にはこの曲の桑田佳祐バージョンを是非聴いてみたい。