開きっぱなしのマシュルーム/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

05. 開きっ放しのマシュルーム

80年代前半、ロックミュージックシーンを席巻していたのがスティング率いるイギリスのバンド「The Police」。83年にリリースされた「Synchronisity」はその最高傑作と言われる大ヒット作。

この曲は、明らかにそのPoliceのSynchronisity Ⅱを意識してると思う。当時桑田さんは「サザンオールスターズ桑田佳祐としては、The Policeのスティングを意識しないわけにはいかない」という発言をしていた。Policeといえば80年代のニューウェーブブームを巻き起こしたバンドで、そこへ挑むのはサザンとしては新しい挑戦だったことは間違いない。その試みは充分うまくいってるし、個人的には大好きな曲。

歌詞は当時のアメリカとソ連の冷戦とその中での日本の立ち位置をアイロニーたっぷりに歌っていて、流石に米ソ冷戦は歴史の中に消えた今となってはライブ等では取り上げ辛いかもしれない。

挑戦するサザンの象徴的な曲としてこのアルバムを代表する1曲と言える。

サザンオールスターズキックオフライブ2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」LIVE REPORT Vol.2

前半のレポートはこちら

サザンオールスターズ キックオフライブ2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」LIVE REPORT Vol.1 - えぼし岩ブルース

 

10曲終わったところでメンバー紹介。

サポートメンバー→斎藤誠gr 片山敦夫kb 山本拓夫sax 吉田稔sax すがちんtp タイガーcho

サザンのメンバーは一言ずつメッセージを述べた後、桑田さんが初対面の頃のエピソードを紹介。

ヒロシ 「やっぱりサザンは楽しいね!50周年目指して頑張ろう!」

桑田「初めて会った時、どんな音楽が好きなの?って聞いたら」

ヒロシ「(宮崎弁で)ディスコよ、ディスコ」

 

毛ガニ「40年ずっと考えてた。サザンにパーカッションはいるのかな?」

桑田「毛ガニは出会った頃自分はセミプロだから君達とは長くできないって言ってた。でもレコード出すのが決まると、いつのまにか一緒にカレー食うようになったんだよね」

 

ムクちゃん「実は当時新潟で教員免許受かってたし、親や姉に猛反対されたんだけど、僕の人生今は幸せです」

桑田「あの頃練習中にベースの音が消えたと思ったら関口が寝てた」

 

原坊「今日は遠くから近くからありがとうございます。これからももう少しサザンで頑張ります!」

桑田「原さんの実家は老舗の天ぷら屋さんなんですが、彼女はエビを食べるとじんましんが出るんです」

 

この後、「実は新曲があるんです」といって演奏したのがこの曲

M11. 闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて

リリースされたばかりの新曲でほぼほぼそのままのアレンジ。日々いろんな思いを抱えながら仕事したり日常生活に悪戦苦闘している我々に寄り添い応援してくれてるようなこの曲を生で聴くと、桑田さんが直接語り掛けてくれているような気がした。

この曲で初めてダンサー登場。ここではビジネスマン姿の男女数名がステージの後ろの方で踊っていた。

実はこの日TVCMが放送開始されたばかりの三ツ矢サイダーのCM曲「壮年JUMP」も演奏してくれるのではないかと密かに期待していたが、それはなかった。

この後は波の音のSEが流れ、また会場の雰囲気が変わり・・・

M12. はっぴいえんど

これはまたちょっと意外だったけど、これも大好きな曲なのでとてもうれしかった。15年の「おいしい葡萄の旅」ツアーでもそうだったけど、間奏のバンドアンサンブルがすごく心地よくて、波に身をゆだねてプカプカと揺られているよう。会場の反応もよかったと感じた。比較的新しい曲だけど、長く愛される名曲になっていく予感。

M13. 真夏の果実

再び波の音のSEでつないでこの曲のイントロ!夏のイメージの曲が続く。まだライブは中盤だし、この曲にはちょっとまだ早すぎるんじゃないの?と思いながら、もう身をゆだねるしかない。ライブでこの曲が聴けないとなんか不満が残るし、聴けただけでも安心感がある。会場も、それほど派手な反応はないけど、集中して食い入るように聴いているのがわかる。

またも波のSEでつないで、今度はなんだ?と思ったらあのイントロ・・・

M14. 太陽は罪な奴

やはり夏イメージの曲を連発してきた!しかもここで一転してノリノリに!

M.15 涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~

前の曲からメドレーのようにつないで一気にこの曲へ突入!ちょっと流れは違うけど、2013年の「灼熱のマンピー」を思い出すような構成で、さらに浴衣のダンサーも登場して、映像も海の中をイメージさせるもので夏のムードが弾ける。あの「郁美ちゃん」とかを間近に見られてこれも感激。

 

この曲が終わると、ステージ暗転の中フツーのBGMが流れて、スクリーンは海辺とカニとか、クマのぬいぐるみとかの映像に「ただ今舞台転換と音響チェックのお時間です。メンバーは全員が還暦を超え息を整えるお時間も必要です。どうかご着席の上しばらくお待ちください」みたいなテロップが・・・(笑)そして1分半か2分くらい経っただろうか?「いよいよ後半戦です!」のテロップで再び大歓声!そして総立ちに!

M16. 栄光の男

来た!最近のサザンのライブでは欠かせなくなったこの曲。我々のような年代のオッサンには感涙ものの名曲!ライブでこの曲を聴くというのは非常に重要な体験。ノリノリの曲ではないし、感動的なバラードでもないけど、心をぐっとつかんで離さない何かがある。BGM的に聞き流すことのできない、集中して入り込んで聴いてしまう。2013年の「灼熱」以来のレーザーを使った演出も定番となった感がある。

M17. 東京VICTORY

「栄光の男」が終わるとステージ上部にミラーボールが出現。これですぐに分かった!この2曲を続けるというのは2015年「おいしい葡萄の旅」ツアーからの新しい必勝パターン。こぶしを突き上げて♪Oh~と桑田さんのメロディを追いかけるコーラスを会場全体で大合唱する。なんという開放感、なんという高揚感。最高!

M18. ミス・ブランニュー・デイ

聴きなれたイントロ!この曲が来たらもうライブも終盤の怒涛の盛り上がりへ突入!もう右も左もわからなくなる。いつも思うけどこの後半の怒涛の盛り上がりはサザン~桑田さんのライブ以外では体験できないものだと思う。なんだかんだ言ってこれを体験したくて、サザンのライブを求めてどこへでも出かけていく。この盛り上がり様は40年間変わらないものだと思う。

ちなみに間奏はいつもアレンジが違うけど、今回はちょっとハードな感じで攻めていた。

M19. 匂艶(にじいろ)The Night Club

これは超サプライズ!前回2015年の「葡萄」ツアーや2014年の年越しライブでもやった曲で最近再びライブでよく演奏されるけど、アンコールの1曲目とか前半だったり比較的会場が落ち着いている中で演奏されていたが、この後半の盛り上がりでやるのは超久しぶりではないか?自分がサザンのライブに行き始めた80年代初頭にはまさにこの曲がライブのメインだったりした時期もあったので、その頃を思い出しながらノリノリに!

後半の間奏でみんなで手拍子を打つところがあり、毛ガニが巨大な手の作り物をリズムに合わせて振るところがあるけど、大きすぎるのかリズムに合わせきれていないところが可笑しかった。※ただし翌日ライブビューイングで観た時にはスタッフか誰かと二人でたたいていたので、うまく合わせていた。

M20. HOTEL PACIFIC

はじめに斎藤誠っちゃんが一人でおもむろにベンチャーズの曲「パイプライン」をテケテケと弾き始める。それに桑田さんが「何やってるんだよ」と突っ込む。なかなかやめないまこっちゃん。「もういいよ。次の曲行こうよ。」と突っ込む桑田さん。これを聴きながら自分の頭の中では「次は何だろう?ボディスペシャル?マンピー?エロティカ?」と目まぐるしくいろんな曲が駆け巡る。

そしてヒロシさんのカウントから、インパクトの強いこのイントロ!

意表を突かれると同時に、これも大好き曲なのでウキウキノリノリ!周りは知らない人ばかりだけど、ごめんなさいね、ここはもう楽しませてもらいますよ!という感じ。ていうか周りもそれぞれに人のことなんて気にせずに、一人一人ステージに集中して楽しんでいる!なにせここは前から3列目!桑田さんが、ムクちゃんが、タイガーが、ずっと目の前にいる!

ここもダンサー登場!今度は水着!サビではダンサーさんの振りに合わせてこの曲の踊りを試みるけどどうもうまくいかない(笑)そういうのも含めて、この曲はいつも楽しくて楽しくてしょうがない!

M21. みんなのうた

ホテバシが終わると力強いピアノでバラード風のイントロ。これは…いつも「みんなのうた」のインタールードとして歌われるあの曲だ!

あの日から何度目の夏が来ただろう

出逢ったり別れたり繰り返し

懐かしい友の顔 忘れ得ぬ姿

ここにいる幸せをかみしめて

6月25日にデビューしたサザンオールスターズ

みんなの応援でここに立っていられるのさ

美しい思い出も大切だけど

人生はこれからを夢見ることさ

みんなのうた

いつもながらこの曲には超感動。特に今回40年バージョンの歌詞で、過去を振り返りながらも未来への夢を語る姿勢にいつも勇気づけられる。今回のライブで最も感動的な場面だったと言っていい。

そして・・・みんなのうたへ突入!同時に上から無数の紙吹雪が舞い降りる。

この曲は言うまでもなくまあ盛り上がる盛り上がる。サビで手を大きく左右に振る動きもみんな慣れたもの。自分としては、サザンで一番好きな曲と言ってもいいくらいの曲なので、ここで演奏してくれたことに快哉を叫びたい気分!新鮮さはないけれどこれだけ開放的に、元気になれることも他になく、この瞬間のために日々頑張ってこれると言っても過言ではない。

このあとはメンバー5人がステージ前面へ出てきて挨拶をして桑田さんは「また会おうね」と言って去っていった。

アンコールの間、自分の周りはかなり疲れ果てた様子で座り込む人多数・・・

ステージ上では、「みんなのうた」で舞い散った紙吹雪をスタッフが懸命に掃除していた。

そして再びメンバー登場!いつものように全員がツアーTシャツに着替えていた。桑田さんは白い方、原坊は黒い方。

En.1 Dirty Old Man~さらば夏よ

これはまたサプライズだった!ラジオ「夜遊び」ではこの曲を演奏すると言ってたらしいけど、自分は聞いてなかったので・・・

この辺までくると、個人的にあと聴いてみたい曲は・・・「Love affair」と「希望の轍」と「シンドバッド」「ピースとハイライト」それになぜか今回は「TSUNAMI」をやってくれそうな気がしていたんだけど・・・アンコール4曲とするともうオーバーしてるじゃないか・・・

でもこの曲は考えてみるとこの曲は2006年の「夢人島フェス」でしか演奏されていなくて、自分はライブで聴くのが初めてだし、軽快なフィラデルフィアソウルっぽいノリが大好きなのでしっかり楽しめた。後半ではダンサーが登場。

En2. Love Affair~秘密のデート

横浜を思わせる港の汽笛の音がSEで流れて、これが桑田さんのソロライブなら「ダーリン」だけど、これはサザンのライブなのでもちろんこの曲を予感させる。2日目、ライブビューイングで観た時には桑田さんが「横浜行きたいなぁ」というセリフを挟んでいた。この曲は2015年の「おいしい葡萄の旅」では聴けなかったのでここで聴けて超うれしい!いつ聴いても、メロディといいアレンジといい完璧な曲だと思う。

2番のサビ「ボウリング場でカッコつけて」というところではスクリーンに桑田さんがボウリングをする姿が映し出されていた。

En3. ロックンロールスーパーマン

不覚にもこの曲のことを忘れていた!イントロが鳴ったときに超びっくりして、ちょっとだけ自分を恥じて、そして大盛り上がり。いつもこの曲は僕たちを元気に、そしてちょっと切なくさせてくれる。そしてそして、いつもこの曲での見どころは間奏での桑田さんと斎藤誠っちゃんが一緒に演奏するスライドギター。いつも楽しそうに演奏する様子にこちらも楽しくなってくる。

この曲は2005年の発表以来、すべてのライブで演奏されている。こんな曲も珍しい。あのシンドバッド、マンピー、希望の轍、ミスブランニューデイ、みんなのうた、エリー、Love Affairといった定番曲でさえ、この間演奏されなかったライブがあることを考えるとこの曲のライブでの重要性がよくわかる。

En4. 勝手にシンドバッド

そしてついに!シンドバッドが来た!しかもギターを抱えて歌うデビュー当時バージョン!個人的には、三ツ矢サイダーのTVCMでこの曲に対するイメージが変わったので(あんなにまっすぐな青春のイメージに、こんなにこの曲がハマると思わなかった)、新しい気持ちでこの曲を楽しむ用意ができていた。特にCMで使われた後半の♪ラララ―ララのパートを大熱唱(笑)!

スクリーンにはデビュー当時の5人の映像が流れいっそう感動を増大させる!

さらにダンサーもいつもの人たちだけではなく、本場のサンバダンサーも登場!

最後はまさに大団円でのフィナーレ!

 En5. 蛍の光

このあと、なぜか「蛍の光」の演奏が始まった。かと思うと、桑田さんが「ちょっと・・・もう1回最初からやろう」とやり直し。「初日だからね。いろいろあるよね。」と言い訳して2回目の「蛍の光」。「野沢毛ガニさんがサザンを卒業することになりました」というジョーク(?)をはさみながらの演奏とメンバー全員での合唱。この演出は正直よく意味がわからなかった。まわりもなんとなくぽかんとしていたような。あとから思うと、13年の「灼熱のマンピー」や15年の「おいしい葡萄」でもやっていた最後のミュージカル的演出の代わりだったのか?

ライブビューイングで観た2日目は、「シンドバッド」から切れ目なく「蛍の光」に移っていき、その方がフィナーレ感はわかりやすかったかも。

そして最後はいつものようにメンバー・サポートメンバー全員が並んでのご挨拶。桑田さんは最後までステージに残り、すみずみまで丁寧に。

 自分としては、最後はもう1曲バラードで締める、という思いがあったので、蛍の光からのフィナーレはちょっと拍子抜け感があったのは否めない。

でも終わってみればいつものような爽快な疲労感が残り、元気にパワーアップした自分がいた。そして、無性にビールが飲みたかった。

 

ライブの開始が7時01分、終了が9時38分。終わってみればあっという間の2時間37分。でも今思い出すと、僕たちの心の中で永遠に続く時間。しかもずっと目の前に桑田さんがいる!サザン40年の記念日という特別な夜に、桑田さんはじめメンバー・サポートメンバー、スタッフ、そしてNHKホールの客席にいた3,600人の仲間と一緒にたくさんの曲を楽しめたことは一生の記念になった。こんな幸運を与えてもらったことに心から感謝。この日聴いた25曲をこれからも聴く度に、この素敵な夜のことを思い出すだろう。

 

 

サザンオールスターズ キックオフライブ2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」LIVE REPORT Vol.1

東京NHKホール。最近のサザンは大きなスタジアム、ドーム、アリーナばかりなので、こういう普通の音楽ホールで観るのはいつ以来だろう?とはいえこの会場は音楽ホールとしては巨大。キャパ3,800人だそう。今回はそんな会場でサザンを観られる、聴けるというだけで貴重なのに、席はなんと前から3列目。ステージやや下手寄りでちょうどベースの関口ムクちゃんの前あたり。

自分がサザンのライブに行き始めた1981年ごろは、まだ前から5列目とか2列目とか取れることがあったけど、その頃のライブの雰囲気をちょっと思い出す。多分そんな人も多いんだろう、年齢層はかなり高くて、ほぼ50代〜40代の、いわゆるおじさんおばさんばかり。こんなおっさんがサザン聴くの?って言いたくなるけど、まあ自分だってそうなんだから、って思うと、なんかみんなに親近感が湧いてくる。

今回はみんなお一人様だし、ステージに近すぎて周りの人たちもなんだか緊張気味の表情。自分もそうだったと思うけど。

開演前はずっとサザンの曲がかかっていたけど、ここで流れてる曲はライブではやらないのかなぁ?なんて考えながら聴いていた。

開演10分前くらいだったか、客席の通路に出てきてみんなをアジるおっさんがいて、「40周年おめでとう!」をみんなで大声で叫んでメンバーに届けた。

そして開演。元NHK有働由美子アナウンサーのナレーションで煽っておいて、一度「X japan!」と紹介してズッコケておいて、いよいよメンバー登場!

M1. 茅ヶ崎に背を向けて(40周年バージョン)

最初の3曲はデビューアルバムから来るだろうとは予測していたが、1曲目はなんと「茅ヶ崎に背を向けて」。ラジオで言ってたそのまんまやないかい!でも「寂しいねこれから先」など一部の歌詞を40周年に相応しい内容に変えて歌っていた。この曲は考えてみればライブで聴くのは初めてだ。サザンだなぁって感じ。桑田さんの衣装は赤とピンクのTシャツに白っぽいパンツ。ステージまで5m、桑田さんの立ち位置までも10mもなくて、視力の落ちた自分の目でもしっかり桑田さんやメンバーを見ることができる。しかしちょっと残念なことに、近すぎ真ん中すぎなのか、両サイドのスピーカーの音が届きにくいのか、ボーカルやMCがちょっと聞き取りづらいことがある。

M2. 女呼んでブギ

2曲目もデビューアルバムから。この曲もライブでは久しぶり!いきなりノリノリになってきた。この曲でも、サビの適当な英語のようなセリフの部分を40周年メッセージに変えて歌ってた。またラストのギターソロは桑田さんと斎藤誠さんのユニゾンで楽しく。

リラックスしてとてもいい雰囲気でのライブのスタートとなった。

M3. いとしのエリー

3曲目はノリが良くてドカンと盛り上がる曲を持ってくることが多いけど、今回はノリノリではないけどジーンと盛り上げる。まさかここでエリーが来るとは思わないので、思わずホロリとしながらひたすら聴き入るのみ。最後のサビで初めて背景に映像が映写され、メンバー5人のアップが。これも感動的な演出だった。

さらに、最後の最後、🎵エーリー!とシャウト気味に歌うところでは桑田さんのボーカルだけがNHKホールの空間いっぱいに響き渡る。やっぱり凄い。あそこをあんな風に歌える人はやはり桑田佳祐しかいない。

 

ここでMC。最近はファンサービスが徹底していて、ファンと会話してみたり、「この距離は久しぶり」とか言って最前列のファンと握手してみたり。

M4. さよならベイビー

もっと初期のマニアックな曲をいっぱいやるのではと予想していたのだけど、それははずれ、比較的年代的なバランスの取れた選曲となった。この曲は2013年の35周年復活ライブ「灼熱のマンピー」以来か。さすが音楽ホールだけあってこの曲のベースやバスドラムの低音がよく響いて曲のムードを高めている。

M5. せつない胸に風が吹いてた

これはサプライズ!個人的には92年の「世に万葉の花が咲くなり」のツアー以来26年ぶりになるのか。2008年「真夏の大感謝祭」4DAYSの初日のみアコースティックセットで演奏されたらしいけど。大好きな曲なのでうれしかった!

M6. 愛の言霊~Spiritual Message~

タブラを思わせるリズム楽器のインタールードがあって、あ、これは「愛の言霊」!?と予測させた。確かこの曲は2008年の30周年「大感謝祭」(活動休止)@横浜日産スタジアム以来10年ぶり?前半のこのあたりでこんなに盛り上がる曲がくるとはちょっとサプライズ。どうやらこのあたりはサプライズの連続を狙った演出なのか?〇〇年ぶり、という曲が多かったようだ。

いつものようにこの曲のギターソロは桑田さんが弾いていた。曲の後半はオリジナルとはかなり構成も変えて、全体的にやや短いバージョンとなっていた。

M7. Seaside Woman Blues

珍しくここで短いMCが入り、「13年ぶりにライブで演奏する、大好きな曲です」と紹介してこの曲が始まった。13年ぶりというと2005年?でも2005年というと「キラーストリート」の「みんなが好きです」ツアーだけど、ツアーではやらなかったし、その年には「Rock in Japan Fes」にも出演したがその時のセットリストを見ても載っていない。いつやったんだろう?まあそれはいい。

この曲もなんとも言えない情緒のある、大好きな曲。ずっとバックのスクリーンには江の島の映像が流れていた。角度的に、茅ヶ崎側でない方角からの映像だったけど、どこから撮ったものだろう?あらためて聴いて、あらためて好きになった曲。今後、この曲を聴くとこのライブとこの映像を思い出すだろう。

M8. 汚れた台所(キッチン)

片山敦夫さんのパイプオルガンをサンプリングしたようなキーボードのソロがしばらく鳴り響き、前の曲から一気に雰囲気が変わる。70年代のハードロックとかプログレを思わせるインタールードから始まったイントロは「冷たい台所(キッチン)」。これもまた意表を突かれた。

サザンの曲の中でも異彩を放つ曲でスピード感が半端ない。歌詞の内容は現代社会の闇に切り込むようなかなりシリアスなものだけど、とりあえずライブで聴くととにかくカッコいい!

M9. My Foreplay Music

続いては最初の1音でそれとわかる強烈なイントロ。自分にとってはサザンのライブの原体験とも言える大好きな曲。ライブの定番というほどではないけれど、こうして時々演奏してくれるのがメチャうれしい。最近では2013年の35周年復活ライブ「灼熱のマンピー」の2曲目で演奏されて以来で、あの熱い夏と、リリース当時の1981年の熱い夏を同時に思い出す。

自分はもう周りには申し訳ないけれど一人飛び跳ねながらノリまくる。自分の角度からは桑田さんに隠れてちょうど毛ガニさんが見えないのだけど、時々桑田さんの陰から毛ガニさんが放り投げるタンバリンか何かが宙に舞うのが見える。桑田さんは少し足を拡げてギターを弾きながら歌う。その立ち姿がこの曲のソリッドなイメージに合っていてメチャカッコいい!最高!

M10. 私はピアノ

原坊の曲は何だろう?やっぱり「鎌倉物語」?と思っていたら、なんとなんとの超サプライズでこの曲。ライブでは超ひさしぶりではないか?少なくとも自分は初体験。これは感動だった。この曲のライブバージョンというと、1980年の発表当時にラジオで「Japan Jam」という今でいうロックフェスのようなイベントでの演奏を聴いたことがあるけど、その時にはお世辞にも上手いとは言えなかった原坊のボーカルの成長を聴くことができた。また、桑田さんがギターを弾きながら、自分のコーラスなどの出番でないときにもくちずさんでいるのが見えて(これも席が近いから)、これも楽しい光景だった。

このあたりで会場はもう大盛り上がり。曲が終わるたびにあちこちから「最高~!」「ありがとう~!」という声が飛び交う。もちろん自分も!

 

続きはこちら

サザンオールスターズキックオフライブ2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」LIVE REPORT Vol.2 - えぼし岩ブルース

 

【ネタバレ注意!】サザンオールスターズ40周年キックオフライブ「ちょっとエッチなラララのおじさん」

終わりました〜。

とりあえずセットリスト

1.茅ヶ崎に背を向けて
2.女呼んでブギ
3.いとしのエリー
MC
4.さよならベイビー
5.せつない胸に風が吹いてた
6.愛の言霊

短いMC
7.Seaside woman blues 
8.汚れた台所
9.My foreplay music 
10.私はピアノ
メンバー紹介
11.闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて
12.はっぴいえんど
13.真夏の果実
14.太陽は罪な奴
15.涙の海で抱かれたい
16.栄光の男
17.東京Victory 
18.ミスブランニューデイ
19.匂艶The night club 
20.ホテルパシフィック
21.みんなのうた
アンコール
22.Dirty old man ~さらば夏よ
23.Love Affair〜秘密のデート
24.ロックンロールスーパーマン

25.勝手にシンドバッド

26. 蛍の光

 

ライブレポートはこちら

サザンオールスターズ キックオフライブ2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」LIVE REPORT Vol.1 - えぼし岩ブルース

MISS BRAND-NEW DAY/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

03.MISS BRAND-NEW DAY

曲についてはシングルの稿に思いのたけを書いたのでそちらをご覧ください。

eboshi-rock.hatenablog.com

「よどみ萎え枯れて舞え」のところでも書いたように、アルバムの曲構成が素晴らしくて、「Japanegae」からやや抑えめに始まって「ミスブラ」そして次の「開きっぱなしのマッシュルーム」へ一気に盛り上がっていく。特に「よどみ萎え」のラスト、突然終わってから「ミスブラ」のイントロにつながる流れは、もうそのために作られたのかと思うほどハマっていて、このアルバムを盛り上げている!

 

 

祝!サザンオールスターズデビュー40周年!

デビュー40周年おめでとうございます!

音楽のチカラ、ライブのチカラがこんなにも人生を豊かにしてくれるとは!

年月を重ねるごとにサザンも自分達も変わっていきますが、これからもずっと一緒に走り続けていきたいと思います。

 

今朝の新聞広告にありましたが、あの「海のYeah!」から20年、予想されたことではありますが、ベスト盤「海のO h Yeah!」そして今日から三ツ矢サイダーCMで新曲オンエア!この夏盛り上がって行けそうです。ライブツアーは来春とのことで、これは思ったより先ですが、もしかするとニューアルバムを引っさげて!と言うことになるのでしょうか⁉︎

 

とりあえずは今日、40周年キックオフライブに参加できる幸運をかみしめて、しっかり楽しんできます!

よどみ萎え枯れて舞え/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

02. よどみ萎え枯れて舞え

ミディアムテンポのファンク。見事な80年代ブラックコンテンポラリー。印象的なサビのリズムやハンドクラップは、個人的にはもう何百回も聴いて身体に染み付いている。

またアルバムの流れでこの曲が果たす役割は大きくて、1曲目「JAPANEGGAE 」2曲目この曲とそれほどキャッチーとは言えない2曲から3曲目「ミスブランニューデイ」につながる流れは見事としか言いようがない。

歌詞は難解。テーマとなるのは不倫とかそういうことのよう。タイトルも正直34年経った今でも何がよどんで萎えるのかよくわからない。

ライブでは、発表当年の「やっぱりアイツはクロだった!」ツアーはもちろんだが、2015年の「おいしい葡萄の旅」ツアーで久しぶりに演奏された。