マンピーのG★スポット/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

マンピーのG★スポット

1995.05.22 桑田佳祐39歳

35枚目のシングル

93年後半から94年いっぱいのソロ活動を経て、活動再開の狼煙がこのシングル。「孤独の太陽」で痛いほどの孤独や痛みを叫んだあとの曲がこれ。

この落差はいったい何なの!?とファンならずとも思ってしまうが、このストレートなロックのサウンドに「これぞサザン!」と快哉を叫んだのを覚えている。エッジの効いたギターにエロ全開の歌詞という点で、個人的にはずっと「ボディスペシャルII」の続編というイメージを持っているが、桑田さんは「シュラバ★ラ★バンバ」(92年)「エロティカセブン」(93年)に続く『エロ3部作』ととらえているらしい。

あらためて言うまでもないが、この曲はサザンのひとつの象徴的な曲であり、山下達郎をして「マンピーのG★スポットと真夏の果実を同じ人間が創ったとは思えない」と言わしめた代表曲。発売当時から強烈なインパクトを与えていたが、2013年の復活ライブが「灼熱のマンピー!G★スポット解禁!」とあらためてこの曲の名を冠したことで、押しも押されぬサザンの代名詞になったと言ってもいいくらい。あのライブでは本編の最後で祭りのようなド派手な演出とともに演奏され、完全な予定調和ながら5年ぶりのサザンに会場全体が酔いしれ、すべてのうっぷんを発散した。

桑田さんはこれからもエロソングを作り続けるだろうが、この曲を超えるものが出てくるだろうか?