懐かしい曲のコーナーといえば、たとえば♪海とか♪栞のテーマとかをやるのかと思ったらいきなり♪よどみ萎え、枯れて舞え。自分としてはこれもおそらく84年の♪人気者で行こうのツアー「やっぱりアイツはクロだった!」以来で超うれしかったけど、さすがに知らない人も多かったのでは?♪You and me, I love you あたりの手拍子のタイミングとか結構難しいし。
続いては「KAMAKURA」アルバムから立てづづけに4曲。しかも定番どころはあえて外してるし・・・(^-^;; ♪顔は確か2008年の30周年&活動休止ライブのメドレーでやってたけど、他は生で聴くのは超久しぶり。特に♪Happy Birthdayなんかは懐かしさのあまりポカンとなってしまいました。♪死体置き場でロマンスをと♪Computer Childrenは年越しライブでやってたのをライブビューイングで見たのでそれほど久しぶり感はなかったけど、♪死体置き場~などは大好きな1曲なのでノリノリになれました。
このあと2003年のシングル♪涙の海で抱かれたいのカップリング曲♪Oh! Fresh!~ドグダミスパークのテーマが生演奏ではなくCD音源で流れて、それに合わせた夏っぽい映像が。そういえばライブ開演前にこの曲が何度か流れてて、「めずらしいな」と思ったけど、ここの伏線だったのか、と納得したのでした。この曲と映像の雰囲気から、次はきっと♪天国オンザビーチに違いない!と予想したけど、続いたのはなんと♪栞のテーマ。考えてみるとこの曲をライブで聴くのも、10年前の広島&福岡以来。感無量でした。最後のサビは省略したショートバージョンでした。懐かしい曲コーナー前半はマニアックに、ここからは夏の定番曲が続きます。
♪あなただけを~Summer Heartbreakは桑田さん個人的には自分の曲Best5に入ると以前言ってたのを読んだことがありますが、ライブで聴くのは初めて。めったにライブではやりません。驚くと同時にこの機会を逃してはならん!と一生懸命聴き入りました。「誰かが落とした麦わら帽子が波にさらわれて夏が終わる」のところとか、サビの前の高い音のパートとか、懸命に声を出そうとする桑田さんの歌をしっかり脳裏に焼き付けました。この曲は良かった~。幸せ。
そしていつもおもむろに始まる聴き慣れたイントロ。 ♪真夏の果実。ここで盛り上がりはひとつのピークを迎えたようです。桑田さんはステージ上を下手~上手へとゆっくりと歩きながら歌っていました。僕は、そんな桑田さんの様子を見ながら、なんとなく茅ヶ崎ライブのことを思い出していました。あの時もこんな風に動きながら、熱唱というよりややリラックスして歌っていたなぁと。
ここでまたMC。「ここまでで20曲になりました。」
事前に今回は36曲という情報を得ていなければ、ここからもう♪東京VICTORYか♪アロエで後半の大盛り上がりコーナーへ突入!と思ったでしょうが、まだあと何曲かはありそうです。ここで、「こんな曲やってもお客さんは喜ばないかなと思うけど、自分たちが楽しいのでやらせてください」って、どんな曲やるんだ?と思ったら・・・
♪おいしいね傑作物語 はこれまた超サプライズ!88年の「大復活祭」以来でしょう。今回のツアーが「おいしい葡萄の旅」だからこの曲を選曲したのかどうか、は不明。
♪Soul Bomber~21世紀の精神爆破魔 も久しぶりだけど、楽しめました。これは99年のライブ以来。こういうハードロック系の曲ってバンドとしてはやってて楽しいのかな?
♪ (The Return of)01 Messenger~電子狂の詩 桑田さんのラジオでツアー直前にこの曲がかかったので今回やるんだなとは思っていたけどここで来ましたか。この曲が入っている98年の「さくら」は僕が一番好きなアルバムのひとつで、サザンがまた攻めてるというか、新しい可能性を探っているようですごいエネルギーを感じるアルバムです。今ほどインターネットやITが日常でない時代で、その辺を歌った曲ですが、ハードロックとコンピューター技術を融合させたような曲調がちょっと古い感じもするかと思ったけど逆に新鮮で楽しめました。心なしか、このパートは桑田さん達も楽しそうに見えました。
♪ ブリブリボーダーライン これもサプライズでした。92年の「世に万葉の花が咲くなり」に入っていて当時よくライブで演奏していましたが、正直あまり好きな部類の曲ではありませんでした。でも今回は久しぶりで懐かしかったからか、楽しめました。当時桑田さんと一緒に仕事をしていた小林武史がこのアルバムで印象に残っている曲としてこの曲を挙げていたのを思い出します。サビで会場全体で両手を左右に振るノリはお約束。
やはりちょっとマニアック過ぎたのか、会場もそれほどノリノリという感じではありませんでした。ここまででもう24曲。大抵のライブならもう終わっていてもおかしくないくらいですが、この日のライブはここからが佳境でした。ここまでマニアックな曲を並べてややハードに攻めて、ここからまた雰囲気が一転しました。
続く→→→→