ボディスペシャルⅡ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

ボディスペシャルⅡ

17枚目のシングル  1983.03.05 桑田佳祐27歳

 

 やっぱりサザンはロックバンドだ!と強烈に感じさせてくれるナンバー。当時シングルとしてはこういうロックナンバーでヒットした曲はあまりなかったので、我々ファンとしては快哉を叫んだ記憶がある。「チャコの海岸物語」以来シングルも出せば大ヒット、という状況で「ザ・ベストテン」などのテレビ番組にもよく出ていた。

ただ、あえて言うなら、この時代はまだレコーディングと曲本来の魅力のバランスが取れていない時があって、この曲も曲本来の迫力や疾走感みたいなものがレコードでは表現しきれていない気がする。後日、大森隆志さんが「レコードではもっとギターを強調するべきだった」という意味のコメントをしていたが、確かにそうかも。

また、たまたまつい先日(2018年6月2日)のラジオ「やさしい夜遊び」でこの曲について、当時ドラマーの間で流行っていたシンセ・ドラム「シモンズ」を新しい物好きの松田弘が取り入れて、初めて使った曲だと語っていた。なるほど。確かにドラムの音が少し違うとは思っていたけど。

この曲はライブでもよく演奏される定番曲のひとつで、長い間にわたってライブでアレンジも変えたり成長してきた曲だと思う。最近では2008年の30周年「真夏の大感謝祭」(無期限活動休止)や2014年の年越しライブ「ひつじだよ!全員集合!」の後半で演奏された。