黄昏のサマー・ホリデイ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

黄昏のサマー・ホリディ

シングル「波乗りジョニーカップリング

桑田さんの成熟というか、若いころなら作りえない曲だと感じる。

ちょっとソウルっぽいアレンジでノレるのだけれど、歌詞はなんだか「死んだ蜥蜴」「ひなびた皮膚」「汗にまみれた下着」とかおよそポップソングの歌詞には似つかわしくない言葉が並ぶ。「波乗りジョニー」との対比を意識してかどうかわからないが、あえて「明るく楽しい夏」ではない「うらぶれた、黄昏れた夏」を描いている。

後半のストリングスのアレンジなどは最高。当時(今でもか?)よくストリングスアレンジを担当していた島健さんとこの頃からつきあいが始まった金原千恵子さん等の手腕が冴える。