民放ラジオ101局特別番組「桑田佳祐のお家でRADIO~こんな時こそラジオでSMILE!」

思いがけずコロナウィルス感染症に日本中が萎縮し社会活動が大きく制限されている中でオンエアされることとなったこの特別番組。

当初は東北でのライブの様子をオンエアする予定だったそうだが、このご時世なのでライブは中止となり、代わりに今時代のキーワードともなっている「テレワーク」風に、自宅でのミニライブという体で、実際はおそらくスタジオライブでの放送となった。実はさほど期待せずに、「やさしい夜遊び」の延長線上で少し「生歌コーナー」があって、、、くらいかと思っていたらこれがびっくり!原坊に斎藤誠さん、片山敦夫さん、山本拓夫さん、金原千恵子さんが集まっての本格的なライブ。

セットリストは

1.それいけ!ベイビー!

2.恋のバカンスザ・ピーナッツ

3.鏡

4.大河の一滴

5.The Common Blues~月並みなブルース

6.悲しい気持ち~Just A Man In Love~

7.SMILE~晴れ渡る空のように ※スタジオ音源

8.いとしのエリー

9.Nowhere Man (The Beatles)

10.明日へのマーチ

「それいけ!ベイビー」で始まって「明日へのマーチ」で終わるという構成は、明らかに現在の世相を意識している。先入観がなかった分、どの曲も意表をつかれて新鮮。でも一緒に口ずさめる親しみやすさ。The Common Blues~月並みなブルースなんてほんとのライブでも聴いたことないけど最高。またいとしのエリーの歌はいつもながら熱唱。思わず18年6月25日の「ちょっとエッチなラララのおじさん」@NHKホールを思い出した。またSMILE~晴れ渡る空のようには、オリンピック云々は横において、今この状況でみんなを元気づける名曲だとあらためて感じた。

今は日本中いや世界中が病気にかかったみたいな状況で、みんなが委縮して閉塞感が漂っているけど、だからこそ「ひとりひとりが元気でいること」「ふさぎこまず、楽しむこと」の大切さを考えさせられる「今必要なちょっとした、でも大切なエンターテイメント」だった。