13. Just A Little Bit
ジャズっぽい美しいバラード。
このアルバムはホントにバラードの佳曲ぞろいで、「スターダスト」「クラウディア」そしてこの曲と、この時期の(に限ったことでもないか)桑田さんのメロディづくりの充実ぶりには目を見張るものがある。
それまでのサザンにはないアダルトなテイストで、原坊とのハーモニーの部分などもデュエットの古いジャズボーカルの感じを目指したものではないかと推測。
当時これも大好きな曲だったけど、以外にも桑田さん自身の評価はよろしくないようで、特に後半の英語のパートを「雪村いづみみたい」とか、背伸びしたこと自体を照れたのか、この曲は以後一部の企画アルバム(バラッド)を除いては封印に近い状態になっている。
また英語で歌詞をつくること、歌詞そのものに対するこだわり、日本語の乗せ方とかも以後少しずつ変化してくる。