ROCK AND ROLL HERO/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

02. ROCK AND ROLL HERO

アルバムタイトル曲は痛快なロックンロール!

桑田さんご本人によると、これは1970年代初頭に活躍したマーク・ボラン率いる「T.Rex」なんかを意識しているとのこと。個人的には、その流れで後年サザンの名曲「ロックンロール・スーパーマン」に繋がったのではないかと感じている。またこの曲は、アルバム「Rock n' Roll」の頃のジョン・レノンに影響されているところもあるのではないだろうか。

ROCK AND ROLL HERO」とは実はアメリカ合衆国のことを痛烈な皮肉を込めてこう呼んでいる。2002年は同時多発テロの翌年でありイラク戦争開戦の前年。アメリカがやや冷静さを失い世界が不穏な空気に包まれていた頃。おそらく桑田さんもそうだし自分たちもそうだが、思春期にロックやポップスに出会い、アメリカという国に憧れていた。そんなアメリカがちょっと変な方向へ向かっていないか?という疑問が首をもたげて、またそれに盲従しようとしていた(ように見えた)日本。そんな世相に対し♪青春の同志よ沈黙は愛じゃない 声を上げようというアジテーションがこの曲。この時期から16年たった現在(2018年)でも状況はそう変わっていなくて、この曲のメッセージは十分今でも通じることに驚く。

まあそういう難しいことは置いといても、この曲は最高のロックンロールであり、間奏のピアノソロなんて最高。ライブでももちろんよく演奏されている。