16. CHRISTMAS TIME FOREVER ア・カペラの前の曲からベルのSEで繋いで切れ目なしに始まる構成が最初からクリスマスムードを高めている。サザンのクリスマスソングというのはさほど多くなくて、この曲は貴重な存在。 ただ、甘くてせつないクリスマスソングと…

15. If I Ever Hear You Knockin' On My Door 山下達郎ばりの一人多重録音に再び挑戦。「Southern All Stars」「稲村ジェーン」収録の『忘れられたBig Wave』以来だが、『Big Wave』よりは肩の力が抜けている感じで、個人的にはこちらの方が好感が持てる。『…

14. ホリデイ～スリラー「魔の休日」より シングルの稿をご参照ください。 eboshi-rock.hatenablog.com

13. 亀が泳ぐ街 これはまた意欲的、実験的、挑戦的な名曲。 これはブルースなのか？なのだろう。ブルースをベースにしつつ、ジャズ、R&B、日本の色街文化、いろんなものが詰め込まれて得も言われぬ独特な凄みを出している。 しかもおそらくは敢えてダラダラ…

12. ブリブリボーダーライン これはまた桑田～小林ポップ全開といった曲。いろんな要素が詰まっていて、個人的にはやや雑然とした印象があるのだけれど、桑田さんも小林氏も相当気に入ってるようだ。 エルビスプレスリーみたいな歌い方をしてみたり、管楽器…

11. 涙のキッス シングルの稿をご参照ください。 eboshi-rock.hatenablog.com

10. DING DONG（僕だけのアイドル） 90年代のこの時代に、60年代のグループサウンズがよみがえったような曲。もう少し言うと当時の日本のGSが影響を受けた60年代ブリティッシュロックを、当時のGSを経由させて現代的なロックとしてよみがえらせたような魅力…

09. 君だけに夢をもう一度 シングルの稿をご参照ください。 アルバムの構成としては、前曲の「HAIR」の重苦しい感じから一転してこの曲のピュアでポップなイントロが流れほっと一息、みたいな流れも素晴らしい。この曲の良さがいっそう引き立つ構成となって…

08. HAIR これはまたジョンレノンだ～♪ 同じくジョンを意識したと思われる「慕情」はシンプルな美しさを狙ったが、この曲はビートルズの頃の“Strawberry Fields Forever”あたりに見られる、ちょっと幻想的な浮遊感が特徴になっている。テクノロジーも活用し…

07. ポカンポカンと雨が降る 原坊が歌う桑田歌謡ってなんでこんなにいいんだろうか？ 個人的にはサザンで原坊が歌う曲の中でも大好きな曲。この曲は特に、歌謡曲をベースにしつつも何かロックしてるノリがあってタダものじゃないって感じ。 アルバム発売当時…

06. ニッポンのヒール これはもう一聴してわかるほどボブディランを意識している。というかまねをしていると言ってもいいくらい。ものまねレベル？ 桑田さんの社会派的な側面が顔を出し、政治、教育、軍事、芸能マスコミなど世相をぶった切っている。その意…

05. 慕情 何というシンプルで美しい曲なのか？ ピアノのイントロは、「ジョンの魂」や「イマジン」の頃のジョンレノンを思わせる。いや実際意識していると桑田さんはインタビューで話していた。この頃のジョンも虚飾を排したシンプルなサウンドや歌、歌詞が…

04. シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA シングルの稿をご参照ください。 アルバムの流れとしてみると、ここまでの3曲はやや抑え気味の曲だけど、ここで一気に盛り上がって弾けさせる、という構成になっている。 eboshi-rock.hatenablog.com

03. せつない胸に風が吹いてた 中原中也の詩みたいなタイトルだが、その名の通り胸が締め付けられるような曲。 アコースティックギターを効かせた、ウェストコースト風のさわやかで軽快なアレンジが聴きやすい。 しかし歌詞の内容は結構シリアスで、青春のブ…

02. GUITAR MAN’S RAG 一聴するとオーソドックスなサザンロック、スワンプロックだけど、打ち込みを多用していて音作りは結構先進的。 これは、ギターマン桑田佳祐とアレンジャー小林武史のコラボのなせる技か。 歌詞はギターセッションを愛撫などの行為に例…

01. BOON BOON BOON ～ OUR LOVE(MEDLEY) 重苦しいベースのイントロ。これまでにないノリにちょっと驚くが、この曲はチャレンジいっぱいの超意欲作。 当時流行っていたヒップホップをとり入れながら、真似るのではなく50年代60年代のR&Bと融合させてみようと…

世に万葉の花が咲くなり 1992.09.26 11枚目のアルバム 「稲村ジェーン」から2年ぶりのアルバム。桑田佳祐～小林武史によって花開いたポップミュージックの傑作にして2人の最後の作品。 とにかく濃密な作品で、1曲1曲やりつくしたという感じがある。桑田さん…

ホリデイ〜スリラー「魔の休日」より シングル「涙のキッス」カップリング 桑田さんが結構好きなミステリー風の物語が展開するパターン。「マチルダBABY」「メリケン情緒」「死体置き場でロマンスを」などからつながる流れにある。 曲調はテクノっぽくて桑田…

涙のキッス 1992.07.18 31枚目のシングル 「シュラバ★ラ★バンバ」と2枚同時発売されたシングル。 当時「ずっとあなたが好きだった」というテレビドラマのテーマソングに起用され、ドラマの大ヒットと相まってこの曲も大ヒットとなった。ちょっと調べたら、オ…

君だけに夢をもう一度 シングル「シュラバ★ラ★バンバ」カップリング これはまた桑田佳祐ポップ全開の曲で最高。小林武史さんの功績も大きいのだろう。 個人的には90年の「Southern All Stars」収録の「YOU」との共通点を感じるというか、さかのぼれば「C調言…

シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA 1992.07.18 桑田佳祐36歳 92年は今思えば特別な夏だった。サザン初のシングル2枚同時リリース。当時は今と違ってCDがよく売れる時代だったのでこういう思い切ったことができたのだろう。その2枚が「シュラバ★ラ★バンバ…

北京のお嬢さん シングル「クリといつまでも」カップリング 「クリといつまでも」に比べて、こちらはあまりにもカッコいいのにぶっ飛んだ！ サザンではなかなか聴けないメタリックでソリッドなギター、超シンプルなアレンジ、70年代のパンクロックだ、これは…

クリといつまでも 1991.09.26 SUPER CHIMPANZEEのシングル 桑田佳祐、小林武史、小倉博和というユニットでのたった1枚のシングル。 しかもこの曲はいったいなんだ！？アコースティックでどことなく牧歌的というか童謡みたいな雰囲気の中、驚くような過激な歌…

冷たい夏 シングル「ネオ・ブラボー！！」カップリング 勝手なイメージながら、真夏の夕方に縁側でうちわ片手にすいかでも食べながらゆっくりと聴きたい曲。 夏、雨、月、波、悲しみといった桑田さんの夏の歌によく出てくるワードがこの曲にももれなく登場す…

ネオ・ブラボー！！ 1991.07.10 桑田佳祐35歳 29枚目のシングル この当時常に桑田さんの音楽づくりのそばにいた小林武史氏がこのシングルに限っては参加していない。代わりに（かどうかわからないが）、現在でも桑田さんのパートナーである片山敦夫さんがこ…

11. 愛して愛して愛しちゃったのよ アルバムのラストを飾る原坊の素晴らしい歌。 有名な和田弘とマヒナスターズの曲のカバー。オリジナルは65年発売だから、ちょうど映画の時代にぴったりか。オリジナルの原型をとどめないほどに桑田佳祐～小林武史流にアレ…

10. 愛は花のように（Ole!） アルバム「SOUTHERN ALL STARS」の稿をご査収ください。 eboshi-rock.hatenablog.com

09. マリエル 2分半くらいの短いラテンナンバー。 ♪Ah, Ah, Ah, Ah, と徐々に音程が上がっていく、Twist and Shoutに出てくるようなコーラスとか1950年代～60年代の雰囲気が非常によく出ている。まるで本当に当時のオールディーズナンバーではないかと知って…

08. 東京サリーちゃん ラテン系が多いこのアルバムにあっては異質な、スローでヘビーなロックナンバー。ビートルズ後期の、"Come Together "とか、ホワイトアルバムの頃のジョンの曲みたいな、ちょっと狂気がかったところがいい。時々こういう、ジョンが降り…

07. マンボ タイトルの通りマンボ全開。といっても実はマンボなんてまともに聴いたことないけど。 この曲はサザンによるレコーディング。 ちょっと古臭くて安っぽいギターソロとか（もちろんわざとだと思う）、ドラムやベースのリズムセクションも、よくこな…